セルとはアニメーションに用いる透明な薄い板のことです。サイズは約230mm×270mm。 上部に「タップ穴」という穴が空いており、タップという文鎮のような物の突起部分に下書きとセルを一緒に固定します。 また、セルを保護するために薄紙が付いています。
- 彩色には、「アニメカラー」と筆を使います。 アニメカラーは、ポスターカラーのような不透明な絵具で、 小さなビンに入っています。自分で楽しんでセルを描く分には、混色もOK。 市販で売っているので、探してみてください。
- 彩色の際には、セルを裏側にして行います。 セルと下書き（原画？）を重ねてみて、絵が逆になる方が裏側です。
- 絵具は、調整を行ってから使います。 ガラス棒などを使って分離した絵具を均一に混ぜたり、 アニメカラーのビンに水を直接入れてちょうど良い粘土に薄めます。 乱暴にかき混ぜると、気泡ができて仕上がりが汚くなるので気をつけてください。 また、水はスポイトなどを使って少しづつ調子を見てください。薄すぎても濃すぎても仕上がりに影響が出ます。
- 彩色は、濃い色、又は、狭い面積から塗っていきます。（水性） 薄く均一な厚さになるように塗ってください。隣り合った色は、先に塗った 色が乾いたら、塗り重なってもOKです。 筆も、先ほどのペン先と同様、キレイな水でこまめに洗って拭いてください。
- 修正方法 まだ絵具が乾いていなければ、湿らせた布で拭き取ります。 乾いている場合は、ヘラなどを使って削り取ります。（ちょっとはみ出た時とか） この時、セルに傷をつけないように気をつけてください。
主線がある所以外で色に変化をつける時（肌の影の部分など）は、 どちらかの色で境目にペンで線を入れてから塗ります。仕上がったら、汚れ等がないか、よく確認します。
セルには傷や指紋が付きやすいです。描く時は薄手の手袋をはめるなどして、注意して扱ってください。