ネームとはページ数に合わせてえんぴつ描きでコマ割りや セリフなど描く作業のことです。絵コンテとも言います。 漫画の下地を作る重要な作業です。画面構成、演出などを考えて描き出します。 また、ネームはプロットやセリフの意味で使われる場合もあります。
コマ割り、キャラクターのラフ、セリフなどを原稿とは別の紙に大まかに描きます。 紙はノートやルーズリーフなど適当なものから、ネームノートというネーム専用紙もあります。 基本的には無地で本番の原稿と同じ大きさの紙を使います。 紙を2つに折りにして2ページ合わせて描くことで、 見開きのバランス、画面強弱など全体の見栄えを確認することが出来ます。 ネームを編集者にFAXなどで送る場合はA4サイズが妥当です。
ツカミ
いきなり事件が起こったり、キャラのアップから始まったり、色々工夫できる部分です。
情景描写
世界観や舞台、場面を描きます。 キャラのいる世界、場所、雰囲気をしっかりと読者に伝える必要があります。 例えば、ロングでフカンの町並み→家→部屋→キャラと描くことを「拡大法」、 逆を「縮小法」などと言います。
動作描写
キャラの動は重要なポイントです。 アクションやリアクションを描きます。 派手な動きなどは大きなコマにして効果や 描き文字を有効に使って表現します。 また、キャラの登場シーンなども考えどころです。
心理描写
キャラの感情をうまく表現できるかも重要なポイントです。 コマ割りやアングル、アップ、捨てゴマなどを駆使するところです。 トーンや効果で色々な感情を表現することもできます。
回想
過去のことを回想したり、以前あった場面を再度描く場合は、 コマの形などで、それを分かりやすく表現します。 前後のコマも回想の始まりと終わりを分かるようにします。
セリフ
フキダシの位置や大きさ、形を考えます。
小道具
キャラだけではなく、小道具を使うと印象的になります。
オチ
ラストシーンも作品の印象に大きな影響を与えます。 ラストが「どんでん返し」になる場合は、その布石として「伏線」を張ったりします。 ハッピーエンドになることは「大団円」とも言います。 ちなみに、読後に得られる満足感は「カタルシス」とも言います。
ネームは友達などに見てもらって、指摘をしてもらい、完成度の高いものに仕上げましょう。 プロの漫画家や担当者がついている場合も、ネームの段階で打ち合わせ、リテイクしたりします。 また、ネームを募集する漫画賞などもあります。