コマ割りとはその名の通りコマに割って行く作業のことです。 場面を枠線で区切っていきます。 コマとコマの間隔は横割よちも縦割りの方を広くとる作品が多いですが、 間隔に規定はありません。
基本
右上から左下に流れるような順序で描きます。 場所、時間、キャラの位置関係や読者の視点の流れなどを考えてコマ割りを行います。 原稿用紙の内枠を基準に、 ネームで考えた通りに枠線を引きます。
演出
コマ割りでは、そのページで何を伝えたいかを視覚的に表現すること、 読者の目の流れを考えることが重要となります。 普通に四角いコマを使う中で、アクションなどの見せ場では斜めで大きなコマを使ったり、 人物がコマからはみ出す「ブチヌキ」や外枠まで描く「タチキリ」、 2ページに渡る「見開き」などコマ割りのテクニックは沢山あります。 また、本を開いた場合の右側(ヒキ)と左側(メクリ)のバランスも大切です。 特にメクリでは次のページを開きたくなるような工夫が必要です。
均一な線を引ける、ミリペンなどを使用して描きます。 Gペンは、均一な線を引くのが難しいですが、その分ペンの練習にはなります。 定規には、インクがにじまないよう、フローティングディスクを付けるなどの工夫をします。 詳しくは画材を参考にして下さい。
- ピグマ グラフィック - ミリペン。
- コピックマルチライナー - ミリペン。
- ロットリング - 製図ペン。
- Gペン - つけペン。
- 烏口
- メビウス・ラビリンス : 荒木飛呂彦のコマ割りの原理 コマ割り方法の考察。