解像度 (かいぞうど)
画像データの画質の単位。ラスター画像では、1インチあたりのピクセルの密度でppi(pixel per inch)という単位。 プリンタやモニタが持つ解像度は1インチあたりのドットの密度でdpi(dot per inch)という単位。
当初のMacや周辺機器がWYSIWYGを目的として72dipに統一されていたため、現在でも72dpiが標準的。 モニタ上で表示される画像は72dpi、印刷用の画像は300dpi以上が推奨される。印刷の場合はスクリーン線数に影響する。
モニタの解像度はモニタのサイズによってそれぞれ違うため統一されていない。 ソフトウェアによっては解像度を個別に設定可能。OSが想定する解像度はMacが72dpi、Windowsが96dpi。 モニタ、OS、ソフト、プリンタによって解像度が異なるため、WYSIWYGの実現は難しい。
描き文字 (かきもじ)
擬音などを表した手描きの文字のこと。声喩、擬声語などとも言う。活字とは違った雰囲気が出る。
音を表す「擬音語」、様子を表す「擬態語」がある。
カケアミ (かけあみ)
網状に均一な長さの直線を並べる効果。3カケや4カケなどがある。薄い影やベタの替わりなどに用いる。
片おこし (かたおこし)
奇数ページから始まる作品のこと。片面おこしとも言う。偶数ページがメクリになる。
カタルシス (かたるしす)
心理学用語。漫画では読後に得られる満足感を指すことも。
カットバック (かっとばっく)
カットバック(cutback)は、異なる場面のシーンを交互に描写することで演出効果を出す技法。映像用語。 主に時間経過の処理に用いられる。演出効果を主にするものはクロスカッティング、 非常に短い間隔のものをフラッシュバックとも言う。
カートゥーン (かーとぅーん)
広義には英語で漫画のこと。 狭義にはアメリカやヨーロッパの1コマ漫画、またはユーモラスな子供向けのアニメーション作品を指す。
カブラペン (かぶらぺん)
つけペンのひとつ。均一な線が得意で、強弱をつけることも可能。
カミナリフラッシュ (かみなりふらっしゅ)
フラッシュのひとつ。ベタフラッシュをたくさん描き、それをホワイトでつなぐ。雷のように見える。
画面構成 (がめんこうせい)
ネーム(絵コンテ)を組み立てること。
烏口 (からすぐち)
ネジでペン先の間隔を調整することで線の太さを自由に変えられるペン。枠線などに使用する。 名前は、ペン先の形状がカラスのくちばしに似ていることに由来する。
カリカチュア (かりかちゅあ)
社会批評、風刺を主眼としたイラストのこと。風刺画、戯画とも言う。
感嘆符 (かんたんふ)
!のこと。雨垂れ、ビックリマーク、エクスクラメーションマークとも言う。 強調を表し、命令や大きな声による文の最後に、終止符に換えて置かれる。 !!!と連続させたり、!?と疑問符を続けて書くこともある。セリフには多用される。約物のひとつ。
顔料インク (がんりょういんく)
一定の色に着色する物質を使ったインク。水や油に溶解しないものを指し、水や油に溶けるものは染料と呼ばれる。 無機顔料と有機顔料がある。顔料インクは、色相が鮮明で、様々な耐性に優れ、ムラになりにくいのが特徴。
機械仕掛けの神 (きかいじかけのかみ)
物語の内容が錯綜して解決困難な局面に陥った際、いきなり絶対的な力を持つ神が現れ、問題を解決して物語を収束させるという手法のこと。 演出技法。フィクションのラストでもしばしば用いられる。 ラテン語でデウス・エクス・マキナ。古代ギリシアの演劇にちなむ。
起承転結 (きしょうてんけつ)
物語を大きく4つに分けた時の構成のこと。 「起」は物語の始まり、「承」は物語の進展、「転」は意外な展開、「結」はオチ。 物語の作り方の基本。あえて起承転結の順番を変えることも有効である。 4コマ漫画は起承転結の典型例。
帰納法 (きのうほう)
論理学用語。脚本への応用として、因果関係をあみこむ際、その原因は?その原因は?...と考えていく方法。反対は帰納法。
脚本 (きゃくほん)
ストーリーをテキストにしたもの。台詞、ト書きだけで構成された設計図。台本、シナリオとも言う。
ギャグ漫画 (ぎゃぐまんが)
読者の笑いを重視した漫画のこと。ギャグ要素が強く、物語のストーリー性は弱い。 絵柄は写実的なものよりもデフォルメされる傾向にある。1話完結の作品が多い。 ストーリー性を強くしたものはストーリーギャグ漫画とも言う。
キャプション (きゃぷしょん)
フキダシの中以外に書く文章のこと。
ギャラ (ぎゃら)
ギャランティーの略。契約料金、報酬のこと。
キャラクター (きゃらくたー)
漫画の登場人物のこと。略してキャラ。性格や人格の意味もある。漫画の場合、人物以外の動物や物体の場合もある。 キャラの個性を際立たせ、キャラが確立し、独立したキャラクターとして広く認識されることをキャラ立ちと言う。 キャラを立てるには、容姿、性格、印象、感情移入の追求が必要。登場回数の少ないキャラは何か際立った特徴を持たせることも。 キャラ表で設定などを書き込む。キャラを創ることをキャラクターデザインと言う。
狂言回し (きょうげんまわし)
物語の全般に渡って、物語の進行に重要な役割を果たすキーパーソンのこと。
切り貼り (きりばり)
原稿用紙の失敗した部分を切りぬき、紙を貼って修正すること。 切りぬいた紙より少し大きな紙を裏からメンディングテープなどで貼る。 セロテープは、時間が経つと原稿が変色する恐れがあるので注意が必要。
QuarkXPress (くぉーくえくすぷれす)
Quarkが開発したレイアウトソフトウェア。製版における組版までを行うことができる。 MacintoshによるDTPのデファクトスタンダードであった。 ソフトの起動にはドングルと言うハードウェアキーが必要。 DTP業界において圧倒的な支持を得ていたが、近年はAdobeのInDesignにシェアを奪われている。
雲形定規 (くもがたじょうぎ)
様々な曲線を持った定規のこと。雲の形に似ていることに由来する。
クローム (くろーむ)
つけペンのひとつ。サジペンのツヤあり。
クロッキー (くろっきー)
人物の動きなどをおおまかに描くデッサンのこと。スケッチより素早く描くものを指し、速写とも言う。
劇中劇 (げきちゅうげき)
作品の中にある作品のこと。演出技法。 フィクションの漫画の中に登場するフィクションの漫画など。
ケヌキ合わせ (けぬきあわせ)
印刷の際、地の色に重ならないように色を乗せること。ノックアウトとも言う。色と色の重なる部分が無いようにする細かな作業。 デジタルデータは、オーバープリントを設定することでケヌキ合わせの作業を回避する。これをトラッピングと言う。
ゲラ (げら)
校正のために印刷所で刷られた試し刷りのこと。 活版印刷で使用されていた活字を組んで入れた容器の名前「ゲラ」に由来する。 ゲラ刷りとも言う。
原稿用紙 (げんこうようし)
漫画を描く紙のこと。ケント紙など、厚手の紙を使用する。 漫画専用の原稿用紙もあり、タチキリ位置などがあらかじめ印刷してある。 漫画専用の原稿用紙には重さ(厚さ)を1000枚単位で表した135kg、110kg、90kgなどがある。 サイズはA5、B5、A4、B4などがあり、商業紙向けはB4が主流。
ケント紙 (けんとし)
硬質で表面の平滑な紙。上質紙。
原作者 (げんさくしゃ)
漫画の物語を作った人。オリジナル漫画の作画と脚本を分担して制作する場合、作画が漫画家、脚本が原作者となる。 既に原作がある作品の漫画化の場合、元となった作品の作者が原作者となる。印税などは分配される。
献本 (けんぽん)
関係者におくられる本のこと。
校正 (こうせい)
印刷や製版の際に、入稿指定通りに原稿が製版されているかを確認するもの。 編集者や校正者が確認を行う。校正が完了することを校了と言う。印刷会社の裁量で印刷することを責了と言う。 色を確認することを色校と言う。校正紙のことをゲラ刷りと言う。
コピートーン (こぴーとーん)
写真や絵をコピー機でコピーして、オリジナルのトーンを作れるもの。
コピーライト (こぴーらいと)
著作権の意味。Copyright。(c)で略記される。
コピック (こぴっく)
Tooが販売しているアルコールマーカーの商品名。色数が豊富で発色も良いため、着色用に広く使用される画材。 コピックスケッチ、コピックチャオ、コピックコミックマーカーなどの種類がある。
コマ (こま)
ひとつの枠に囲まれた漫画の一場面。強調したり読者の目を引きつけるコマのことを見せゴマという。 ストーリーのリズムに合わせてコマを割る作業をコマ割りと言う。
コミックス (こみっくす)
コミックスとは、コマやページが連続する物語、漫画全般を指す(comics)。 また、漫画の単行本のことでもある。
ComicStudio (こみっくすたじお)
株式会社セルシスの漫画制作ソフト。 ネーム、ペン入れ、スクリーントーン貼り、セリフやフキダシの入力など、 漫画制作の工程をすべてデジタル環境で再現できるのが特徴。
コミックスティック (こみっくすてぃっく)
スクリーントーンをこすって定着させるのに便利なアクリル製のヘラ。
コミックマーケット (こみっくまーけっと)
日本最大の同人誌即売会。夏、冬の年2回、東京で開催される。ComicMarket、コミケ、コミケットとも言う。 漫画、アニメ関連の同人誌、ソフトウェア、CD、グッズなどを配布、販売する。
ComicWorks (こみっくわーくす)
DELETERの漫画制作ソフト。DELETERのスクリーントーンをデジタルで使用できるのが特徴。
コラージュ (こらーじゅ)
様々な素材を組み合わせて画面に貼りつける現代絵画技法。
コントラスト (こんとらすと )
明暗の差や色彩の対比。
出典:Wikipedia GNU Free Documentation License
更新:2015年4月10日