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担当がついて一年が経ちました

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持ち込み体験談

七草さん

はじめまして、タイトル通りでこの一年いろいろあったな~というお話です。

19歳で社会人になるも鬱病で退社せざるを終えなくなり、しかしそれでは食べていけないのでアルバイトを始めました。そこの先輩に絵で仕事している方がいてこの方がいろいろ面倒を見てくれました。

初めて描いた漫画は60ページ。
少女向けの出版社に人生初の持込みにいきました。
結果は3社行って3社惨敗。
初めての作品、初めての持ち込みで人生変わるとは思ってはいません。
ここからは努力したと思います。
構成力と知識をとりかく重点的にとにかく映画を観まくりました。

22歳のとき今度はバトル漫画26Pを仕上げ持ち込みしました。
この26Pの短編は好きなものをただ詰め込んで好き勝手に描いて次に繋がる意見が
聞ければいいかな、程度であまり考えずに青年誌に持ち込みに行きました。

結果K談社の3つの編集部中、2つから名刺を頂きました。

このうちのお一方とお話をし、確かこの時11月あたりだったのですが一月締め切りの
新人賞にバトルメインで投稿しよう!という話になりました。
一ヶ月でネームを直し作画、ぎりぎりではありましたが担当がついてはじめての投稿です。
(3月に結果だったのでそれまでに次の新人賞に向け作品を作り始めました。)

結果、その時の新人賞で一番の賞をいただけました。
一番完成度が高かったとの評価を頂きました!
趣味でしかなかったものでお金を貰ったことはすごく嬉しかったです。
絵の商売を目指す方で言われない方はいないと思いますが「絵はゴミだ」と散々言われて
来たのに価値がついた!
誰もが知ってる大手の会社が私の描いた絵にお金を出してくれた!!
すごく嬉しかった!!
(次の新人賞では選外でした)

奨励賞以上だったのでこれ以上新人賞に投稿してくんな!と言われ
連載案を作ることになりました。

半年でひとつの連載案を終わらせたところで担当が編集業は会社を移動する事となりました。
気が合うのと漫画を見る目は確かな人だと信頼していたので
この人についても漫画を描き、K談社では新しい担当さんについてもらってます。

K談社で新しい連載案を構成中、初代(?)担当さんのところで2つの連載案を
完成させ、今現在この初代担当が連載案を出版社に営業をかけているところです。

よく「努力しても無駄」とか聞きます。成功がその先にあるっていうのは間違いだとは思いますが努力は無駄ではないと思います。

選外だったから無駄だったのか?
あの60Pがなかったら気がつかない事が多かったし、
「60Pを完成させたんだ!」という自負がなければ40Pのバトル漫画を一ヶ月で
仕上げられませんでした。
努力を無駄にしてしまうのは己の裁量、経験と知識だけは自分を裏切らないです。

私は20歳近くから漫画家を目指したから若い人が羨ましいです!
漫画家を目指すなら本もたくさん読んでください!!これは一番後悔してます!
歴史、哲学、政治、すべてがキャラクターの産まれるきっかけです!!
持ち込みで緊張してる人、よく考えてください!!
相手は同じ人間です!殴れば死にます!!

あと受賞したらそこから先は早いです。

授賞式で先生が仰ってました。
昨今、無料配信で漫画が公開される。その中で何人の読者が貴方の漫画に
お金を払うだろうか?こんな世の中だからこそ妥協は許されないのです、と。

受賞から先月で1年です。もともと24歳までに手ごたえがなければ
諦めると決めていました。今年がその年です。
先月末に一社の連載会議で弾かれました。
でもまだ一社!!担当には悪いけど3社は回って貰う!!

私は皆さんより周りの人間に恵まれています。
なので人一倍努力して「こいつに投資してよかった」って思われるように
頑張らなくちゃいけないと最近思い、投稿させてもらいました。

絶対今年連載とるぞ~☆

更新:2017年4月 7日