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僕は、某デザイン系専門学校の漫画科に通っています。

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漫画学校体験談

愁さん 06/02/14

僕は、某デザイン系専門学校の漫画科に通っています。先日東京の某出版社に持ち込みにいった際に、編集者様に、『専門学校に通っている人には必ず話していること』としてお話していただいた内容をお話したいと思います。持込の話も入るので、少し場違いな感じもしますが、専門学校に関することなので、あえてこちらに書かせていただきます。
 まず、出版社によっては、専門学生というだけで毛嫌いされる編集者の方もいられるそうです。なぜ、専門学生を嫌がるかというと…

[専門学生は作品を描くペースが遅い]
 これは、すべての専門学校がそうとは限りませんが、うちの学校では学校の課題として、1年間にこまごまと短いストーリーを練習のように何本か描いていますが、投稿や持込向きの30ページ以上あるような作品は年間1~2本程度しか描きません。大体、雑誌に投稿してくる人で、漫画賞の常連となっているような人は、年に4~5本描けるのが当たり前だといいます。専門学校で学んでいる学生はその他の課題にも追われてしまい、それを理由にして課題での最低限度の本数しかかけない人も多く見てきているようで、だから専門学生への良いイメージを持っていない人もいるそうです。

[周りに流されてしまう学生が多い]
 専門学校は、同じ夢を持ち同じような趣味の合う友達に囲まれた温かい環境(すべてがそうとはいえませんが…)で、甘えてすごしてしまう学生がいるそうです。そんな学生は周りに流されてある程度のレベルで抑えてしまう傾向があるそうです。『周りがこれくらいだから、自分もこれくらいでいいや~』という甘さは捨てろということらしいです。

 甘さを捨てるということは当たり前にわかることですが、当たり前にできることではないと思います。温かい環境でより自分に厳しく、周りに流されることなく自分の出せる最大限の力で突き進むことを忘れなければ、専門学校も良い環境となると思います。実際、僕も専門学校に入学して、周りに同じ夢を持つ仲間がいることや、現役で漫画を描いている講師の先生方に出会えたことで、刺激になり、やる気にも繋がったことは確かです。専門学校が良い環境になるか悪い環境になるかは自分次第です。
 うちの学校でのデビュー者は、100人近い1学年の中でも、1~2人デビューできれば良い方だそうです。そして漫画家を目指す人は全国規模…ということで、専門学校の中で、漫画を学ぶだけでなく、学校での1番を目指せと持込で教わりました。
 普段イラストだけ描いているけど、漫画もちゃんと描きたい、本気でやるきっかけがほしいという人は専門学校に通うのもいいと思います。でも、ある程度漫画を描けて、さらに技術を学びたいと思っている人には、僕は専門学校をオススメはしません。基礎を固めるのも重要ではありますが、何より、ある程度の技術を持っているのであれば尚更、自分の作品をより多く書き上げていくことで、自然と技術は上がるものだと思います。

 長々とお話してしまい、自分でも何を言いたいのかよくわからなくなってしまいましたが、専門学校に入学するか悩んでいる方の参考になれば幸いです。あと、学校選びは入学する前に、1回だけでなく、何回も体験入学に行く事をお勧めします。学校の授業内容に関わらず、良い先生に出会えればそれだけでも学校に入った価値があると言えると思います。学校選びは慎重に…ですね。

更新:2015年4月10日