漫画学校体験談
ハルさん 07/10/01初めて投稿させて頂きます、専修学校マルチメディアアート学園の卒業生です。 私はアシスタントで生計を立てている身ですが、よく現場でご一緒する他の漫画学校の 卒業生の方々とお互い情報交換などして得たことなど含めて少しお話させて頂きます。 まず漫画の専門学校というと大抵は二年制なのですが、それらの学校に通われていた方々は 必ず「二年は長い」と口を揃えて言われます。 本当にやる気のある人は一年目でさっさと自分の作品を描いて持ち込みにいくなり、 アシスタントに応募して現場に入るなりして行動します。 もちろんやる気があるだけでは持ち込みが成功するとは言い難いですし、 アシスタントの応募に合格するとは限りません。ですが現実を真摯に受け止めて前向きに 努力しようと思い、実際に努力を怠らなければどんな形であれ漫画家のアシスタントとして 実際に現場に入ることは、たとえ技術的に上手でなくても1年以内で十分に可能です。 というかむしろ2年も学校というぬるま湯でだらだらやってるほうが危ないです。 現場に入ればいかに学校が甘い場所であるかはよく分かります。 私の学校は1年制でしたが、卒業生の多くが卒業前にアシスタントに入ることができましたし、 1日も早く現場に入れるようにと指導してくださった先生方には感謝しています。 私は学校に入る前はペンすら握ったことのない初心者でしたが、今はアシスタントをしながら 編集者の方と自分の漫画のプロットやネームの打ち合わせをしている毎日です。 学校という場は社会人になってからはどうしても少なくなる「仲間との出会い」があり、 これは漫画を描く上ではこの上なく大切なことです。漫画学校というとどうしても否定的な意見が 多く、事実その通りな部分も多々あります。が、学校には先程述べたように 良い部分がたくさんあるのも確かです。 これから漫画学校に入ってどうにかして業界に足を踏み入れたい!という方には私は 自信を持って母校をお勧めしたいです。ただ本当に決して甘い業界ではないですし、 学校に入って普通に過ごすだけではプロデビューはおろかアシスタントにもなれるわけがないので、 中途半端な気持ちでは間違いなく挫折します。 あくまで学校は環境の提供ということであって、後は自分が行動するかどうかですね。
更新:2015年4月10日