漫画学校体験談
○十路さん 08/09/24投稿します はじめまして。私は夏前までまんが専門学校に通っておりました。 漫画家になりたいとおもったのは小4の頃でしたが、○○歳近くになるまで絵もまるで描かずに生きてきました。 仕事帰りにとある事がきっかけで漫画家になりたいと思い その足で専門学校の体験入学に参加してきました。 そこは2年制だったのですが、現在住んでいるところと近場ということもあり やるからには徹底的にをモットーにあっさり仕事も辞めてしまいました。 今まで生きてきて自分のしたいことが出来る経験があまりなかったのでうわついていた 所もあったと思います。深く、いえどこかに気の緩みがあったのでしょう。実は真剣に考えてなかったのが原因だったと思っています。 入学して初日愕然としました。初めの2週間で教わったのがペンの使い方のみで、他は延々と在校生や過去の生徒の、業界で活躍されているプロの方々への悪口とか今関係のないようなことを、延々と語りつがせる毎日です。 危機感を感じ、事実馬鹿にならない学費や寄付金を払っているので、このまま流されるのではまずいと思い、何本か自分でネームを書いて先生に見せにいきました。言い訳にしかならないと思いますが、生まれてはじめて書いただけに手順とか漫画を書く上での常識を全く分かりません。物語の収拾がつかなくなるので、自分なりにバランスを考えて調整し、予定していたPより15Pほど削って持って行きました。 なんと次の日私のネームを持ち出してみんなの前でこう言われました。 素人が初めから~Pなど無理だから、と。いい晒し者です・・・・ 事実今まで携わったことのない分野だから、次うまくやって見返せればいいと。 その後も絶えずネームを書き続けました。 学校に通い、家に帰っては人体の骨格を独学し、ネーム書きの毎日です。 ある時学校行くより自分で勉強した方が効率がいいことに気づきました。 たまたま私が悪いのに引っかかったのか単純に空気が合わなかっただけなのかもしれませんけど、ネタについて懸命に考えていても悩んでいるとか、落ち込んでいる風にとられるのにも我慢できませんでした。他人の心配をする余裕があるのだろうか? 一応私のいたクラスは休憩時間中机に向かっているのが1~2名。うまいのに創作活動しないほぼ全員。他人のネタ帳を無断で盗み見る少数。等とにかく騒がしい。 本当に真剣に真摯に向き合っているのだろうか? 常識では考えられないような言葉とかを平気で使う人。 運がよかったのはまともな漫画の先生が2名いたという事。基礎でしたが教わったことはなんとか役に立っています。ただ課題一つに何週間も引っ張り本人は部屋に引きこもる、そういう先生に限って担当のコマ数が総2日と無駄に多かったわけです。これを高いお金を払って得た貴重な空白の時間ととるのか。何も得ることのない浪費されるべき時間ととるのか。 私は自習=家派なので、後者を取りました。払う分の技術を得られない。自分で描くなら家でもできる。だから辞めました。 基礎は本当に漫画を描いてきた先生に大方教わったので、これ以上いても無駄だと悟りました。 今はコツコツと漫画描いています。 結論から言うと、社会人やタイトな時間割りに慣れている人にとっては 専門学校はぬるく感じると思います。ぶっちゃけると採算が合わないです。 自分だけの時間をうまく使える人にとっては天国かもしれません。 私はそういう柔軟で上手い使い方はできないので、楽観的な空気に流されないように必死にくらいつくのが精一杯でした。 学校選びは大事だと痛感してます。体験入学等に足しげく通うのは当然のことで、カリキュラムだけではなく、そこに通っている人間にこそ注視すべきかもしれません。 若い方にとっては将来を決める大事な選択でもあるだろうし、払う側も本人であれ親であれたまったものではないだろうから、真剣に慎重に選ぶべきです。 長文誠に失礼しました。
更新:2015年4月10日