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りぼんに見切りをつけるいい機会に

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持ち込み体験談

rinaさん

りぼんに持込みをしました。これまで2回投稿して、成績はそれぞれもう一息賞でした。



担当になった人は早口で忙しなく、冷たい印象を受ける30代の男の人でした。
批評中片足を椅子に乗っけて、手を振り回しながら一方的にまくしたてていました。



「デッサンは狂いもないし、絵はとてもうまいし綺麗。けど顔が!顔がダメなんだよなあ~。
なんつうか整い過ぎててお人形みたい、綺麗に描くことばっかり意識しすぎ。目はキラキラしてるけど力がない。

話が面白くない。そもそもこいつ(男の子主人公)何考えて生きてんの?

なんでこいつ次のシーンではこんな強気な行動とってんの?生意気だね
こっちのイジメっ子も都合いいね。まあ話のために動いてんだろうけど。

良くも悪くも優等生。皆生きてないんだよ、キャラが。俺は30何年生きてきてこういう仕事やってんでしょ。
そもそもこの絵は目に力がないからダメ。この絵じゃ未来はないしすぐ消えるね。

せっかく絵はうまいし、漫画家になりたくて練習してきたのに残念だねぇ...(笑)
はい、ということで話は終わりです」

そう言いながら質問する間もなく、原稿をしまわれてしまいました...
指摘された部分は本当にその通りだったため大変勉強になります



前回の批評で「読者(小5~小6の女の子)を意識して恋愛要素を濃くするように」と書かれていたため、
今回は女の子が好む綺麗な絵柄やテイスト、恋愛色を濃く強く全面に出しました。
自分も一読者だった頃そういったものにドキドキし、憧れを抱いたためです。

正直なところ少年漫画や青年漫画を読んで育った30代の男性が読んでも「つまらない」だけですし、
女の子のために描いたので、結果がどうではなく女性に読んでもらたかったな...と思いました。


今回の持込みで、読者が読む前に、まず編集が読むものだという意識に変わりました。
「自分がこのテイストで描きたい!」と思うものがあれば、
是非、色々な雑誌を回って相性をみたほうが、大きな収穫になると思います。


更新:2015年4月10日