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~K社に盗作されたかもしれないunoさんへ~

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その他体験談

りぼんさん

久々に見たこちらのコーナーでunoさんのメッセージを読みました。

「一文字違いのタイトル」って・・それ、明らかに盗作ですよ。
精神的に不安定な時期があったからって(誰でもあります。特にクリエイターの何割かは天才気質なので、元々普通の人達とは違うもの・・自信持って!草間弥生さんなんてかつて精神病院に住んでたし、幻覚で見える「水玉」を描く事で商売道具にしちゃってんだから・・)ご自分の判断を疑う必要ありませんし、被害妄想でも何でもない、「盗作」です。

編集者はね、一人で何人もの漫画家を担当するし、持ち込みの受付けをしたり、投稿作品の批評をしたりと、限られた人数でいろんな事をやります。

だから、unoさんの作品に好評価シートを書いた編集者が、怪しいよね。
編集者名は書いてなかったですか?
恐らくその人が担当する漫画家に盗んだ企画を持ち込んで、描かせたと思います。
或いは作品コピーをとって作家に見せるのは簡単でしょう。

K社、そういうこと、します(編集者のモラル、ド低し!)。

ほんとは泣き寝入りは、よくないよ。
unoさん、もう絶対にその編集部と縁を持つことがないと思うなら、編集長宛に「親展」で事情を綴った手紙を送ったほうがいい。
その時に盗作された作品のコピーも同封して・・(全部でなくても真似されたとはっきりわかる部分だけでも)。

それでなければ、K社の社長に送ってもいいのでは・・?時期と雑誌名、盗作した作家名をはっきり書いて。

その時自分の氏名かペンネーム、連絡先は書いたほうがいい(そうしないと読んだほうも対応のしようがないから)。

「権利を主張すること」は勇気が要るけれど覚えていかなければ、この世知辛い世の中では、踏まれ通しだよ!

ちなみに「盗作」はあらゆる業界にあるので、分野を問わず才能の「売り込み」をする人達は、ほんとに注意が必要です。

漫画プロットを盗作されたずっと後ですが、作詞家としての売り込みをしていた時期にもやはり、一度盗られました。
自作の詞をある芸能事務所に送ったところ、タイトルをそのまま所属タレントの販売物のタイトルにされてしまいました。
テレビでそのタイトルを聞いた時(詞を送った数か月後)の何とも言えない嫌な気持ち・・言い尽くせません。

はっきり言えば自分で作り出せない人ほど、そういうこと平気で、します。

以来私は、自分の作品にはすべて「著作権は作者にあり、無断使用お断り」の注意書きをかならずつけています(もう少し工夫したやんわりした書き方で)。
現代では個人のサイトにも、大抵そういう注意書きはついていますから、当然の権利として、大切なことだと思います。

また自作品のコピーをとって、密封した封筒で自分宛に送るようにしています。そして届いた封筒をそのまま開けずに保管しておけば、万一盗作された場合、消印によって、その時期すでにその作品が存在していた証明になるからです。

ただ、盗作なんてする人達の未来は決して明るくありません。
社員がしたことなのでしょうが、そのタレントも今はもう一切芸能界で活躍していません。
漫画プロット盗作に加担した当時の女性漫画家も、その後あっという間にいなくなりました・・そんなもんです。

「紡木たく」という有名漫画家さえ、テレビドラマの脚本家に作品を盗作され裁判になったの・・・知ってますか?ドラマは確か途中打ち切りになったような・・。

自分のオリジナルな才能を守っていくって、ほんと大変だよ!
それは「有名 無名」も、一切、区別ない!
世に出ていない天才達もたくさんいるし、世に出なくてさえ隠れた天才達はいると思う。また趣味であってさえ、個人の創作物にはそれぞれの権利がある・・・。

unoさんメゲずにどんどん描いて、「表現」は心のセラピーにもなっていいし、2~3万円くらいで個人誌作ってくれるとこもあるので、自分でネット販売してもいいと思うよ(「DL-MARKET」など)。

否定的にならずに表現を楽しんで!

あと、心の病気は辛いと思うけど、まず「自分を愛すること」を大事にしてね。
人って「誰かが自分を愛してくれる、幸せにしてくれる」と思いがちなんだけど、ほんとに自分をしっかりと愛してやれるのは「自分だけ」だと思う。

自分を愛して、大切にして、自己肯定を繰り返していくことでよくなっていってくれたらいいな、と思うよ・・・。 2013 1/9

更新:2015年4月10日