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2年前の5月にK社に持ち込みしました。

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持ち込み体験談

ヤマノさん 05/06/30

2年前の5月にK社に持ち込みしました。
16ページという短い作品でしたが、30代くらいの担当さんの対応が良く「賞にかけてみよう」ということだったので原稿をおいて帰りました。
それから2週間後、その担当さんから電話があり「使った資料・・・できれば君の地元の写真をかしてくれ」(漫画の舞台が私の田舎だったから)といわれたので「なんで?」と疑問に思いながらも手渡しました。
そのあと2ヶ月くらいして「受賞はできなかったけどまた頑張って」と連絡がありました。
それから半年、本屋で偶然手に取った雑誌を見て愕然としました。
新連載作品(新人作家?)の背景と後半の展開が持ち込んだ作品と手渡した写真そっくりだったのです。偶然似ているというレベルではなく、背景は写真トレースでした。
担当に連絡を取ってみても「外出中」か「居場所がわからない」でした。5回ほどかけたころでしょうか、偶然、副編集長さんが出てくださり、事の顛末を話すと「まさか!?・・・念のためこちらに原稿のコピーを送ってください」と言ってくださり、私はとっておいた原稿のコピーをファックスしました。そのあと焼き増しした写真も郵送しました。
3日後に副編集長さんから電話があり、担当者をこれから処分(自主退社という形に)するという連絡をもらいました。後日、謝罪文(作家さんは資料として渡されてたので知らなかった・ネームに関しても担当者と話し合って描いたという説明がありました)と原稿料・資料提供料(慰謝料という形ではなく)として数万円のお金が送られてきました。
それからは「出版社や漫画業界って汚いな。漫画なんて描かない」とモンモンとした日々をすごしてましたが、けじめをつけたいと思い、漫画への思いを断ち切るつもりで描いたラストの作品が秋田書店で受賞させていただきました。
そこの編集の方はすごく気さくな方で「編集部に遊びにおいで」とか「これから○○先生と飲みに行くから一緒にどう?」とか「漫画描いてる?描かないとダメだよ!」とたくさん声をかけて頂きました。辛い次期だっただけにありがい思いで涙が出そうでした。
結局、漫画への思いが冷めていた私は一度もお誘いに答えれませんでしたが・・・。

これから投稿や持ち込みをする方は自分みたいな経験をして欲しくないので本当にお気をつけてください。ドラマみたいなことですが、本当にこういったことはあります。しっかり資料やネームをとっておいて絶対自分以外の人にはみせないようにしてください。

更新:2015年4月10日