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はじめまして、社会人になってから持ち込みを始めた者です。

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持ち込み体験談

すちさん 06/09/18

はじめまして、社会人になってから持ち込みを始めた者です。自分の体験談も皆様になにか参考になるかもと思い、日記から転載します。


新宿のGF誌。所要時間30分。
編集さんはページを見開きに並べ、冒頭はじっくり目を通す感じで読んでいきました。
おそらく汚れや修正ミスもチェックしてるのでしょう。
10秒ずつから後半は早くなってお終い。読み通しは一回。

「描き慣れてるのでトーンの貼りや修正はキレイ」
「こういう世界観が好きなのは伝わってくる。ごく一部の好きな読者なら好きだろう」
「しかし、絵柄などはウチには合わない。
 どこの編集も、すぐにでも自分の雑誌に掲載できるような合った作品を求めている」
「プロになって商業誌で描きたいと思うなら、絵柄や話も読者の求めるものを描けるように、現在の漫画を研究し、作り変える覚悟も必要である。
 常に新しいものを要求されるのだから、絵柄も変化していかないと飽きられる」
「てかウチに持ち込みに来るんならウチの雑誌を毎月買って読むくらいのことしろ」

…とまあ、たしかに発行を預かる編集者なら至極尤もな意見だと、自分でも思いました。
「自分が好きなものを描いて完成したから持ち込む、ではなく、ウチ向けのを描けるようになれ。じゃなきゃ他所なり同人誌なり勝手にやってろ」
これが商業誌の世界というものですね。

「再来週、兄弟誌に待ち込みに行くそうだが、多分同じようなことを言われるだろう」
「年齢だが、25でプロを目指すのは遅いとはいえない。しかしニーズに合わせるための転換が必要。大学時代から描いてて、絵柄が固定しているのはどうか」
「グロは時代の流れからも今の読者の食いつきは薄い。現実事件や蔑視は業界としてNG。
 食人はタブーだが、狼男が人を食うのはOKみたいな。
 お色気要素はキャラクターが読者に受け入れられ、人物造詣が深くなってから真価を発揮する。連載数回目に温泉で普段清楚な眼鏡娘が脱ぐからウケる。
 最初から脱いでるキャラは意外性がない。なので読切作品にお色気は少ない」
「原稿の扱いは茶封筒でOK。
 予約は可能な限り調整するので持ち込みする側は心配しなくてよい」

…とのことでした。
まだまだ先は長いようです。頑張りましょう。

http://www.h6.dion.ne.jp/~inosisi

更新:2015年4月10日