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5月半ばに、白●社に持ち込みに行きました。

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持ち込み体験談

AIさん 03/06/01

5月半ばに、白●社に持ち込みに行きました。
初めての持ち込み…というか、投稿すらしたことなかったのでとても緊張しました…。(それでイキナリ持ち込み予約を入れる自分も自分だと後々思ったのですが)
想像していたより綺麗なビルで、ロビーには白●社さん発行の雑誌や漫画、イラストが展示されていました。
私が見てもらった日が曇天だったせいか、日中でもロビーが薄暗く、原稿を見るんだから電気とかつけないのかななんて思いました。
(途中で受付けの方が気付かれて電気を付けて下さいました)

編集の方がみえて、かるく挨拶をした後に「お暇でしょうから見ててください」と雑誌をわたされました。
まだ世間に出回っていない新刊を見せていただいたので、ちょっと得したような、嬉しいなと思いつつ、雑誌の漫画スクールの結果だけ目を通して、あとはチラチラと私の原稿を読んでくださっている編集さんを見ていました。
今回見ていただいた原稿は、スクール用でも大賞用でもなく、個人的にどのくらい自分が描けているのかと、その雑誌のカラーに合っているかどうかを見てもらいたくて持ち込みしたので、頁数も半端な34頁でした。
編集さんは見開きで見てらっしゃいました。

今回の漫画を描き終えた時点で、この漫画に対して「ここは良くないかもしれない」と思う部分をメモしておいたのですが、その自分で良くないかもと思ってた部分をすべて指摘されて、「ああやっぱり」と納得できました。
ただ、悪いと思っていても、その改善方法(例えば、小道具の説明はどのくらい必要なのか、キャラの心情はどのくらい描いたらクドくならないか)等が解らなかったことに対してもプロの目線で、どうしたらいいというのを教えていただけました。
今回持ち込んだ原稿では、説明やモノローグが多すぎたようで、肝心のエピソードが頁数に見合ってなく、編集の方に16頁で済む内容と言われました。
今になってみれば、本当にそうだ と思います。
あの原稿を描いてた時は、小道具やキャラの心情に拘りすぎていました。
(それがアダになり、淡々としてしまった…と)
それでも、小道具の使い方は良いと言われました。ちょっと救われました…。

他にも、セリフのコマはもうちょっと大きく、と指摘されました。
絵に関しては、デッサンや背景、キャラの描き分け、線の強弱はOK。コマ割も問題無かったみたいです。
(でも、今まで20年とちょっと生きてて、絵しか描いてなかったので、ここで絵でも問題あると言われたら本気で漫画家諦めようと思っていました…)

結局、今回は自分で悪い部分に気付くことができたし、なにもそれを投稿することはないと思ったのでこの漫画は押入れにしまっとくことにしました。

持ち込みして思ったのは、気になる事や思ってる事はあらかじめメモっておいたほうが良いかもしれません。(緊張して、いざという時に出てこなくなっちゃう事もあると思いますので…)
また、「読んでて疲れる。重苦しい。肩がこるかんじ」など率直に意見や感想を言ってくださるので、人によってはキツく聞こえることもあるんじゃないかなあと思いました。
(そのほうが分かり易くて有り難いと思う人と、凹んでしまう人といるかもしれませんが)
でも、友達や家族に見てもらうのと違って、第三者(しかもプロ)からの裏表無い意見は凄く貴重だと思うので、次回は自分で納得できる漫画を描いて、また同じ出版社さんに持ち込んでみようと思います。

長文失礼しました…。

更新:2015年4月10日