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先日、集○社のりぼ○へ初めて持ち込みをして来ました。

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持ち込み体験談

菜々さん 03/07/07

先日、集○社のりぼ○へ初めて持ち込みをして来ました。
返却時に希望すれば頂ける批評用紙だけでは、漠然とした言葉しか頂けず、
自分的にステップUPには中々繋がりにくいと考えてのことでしたが、
やはり直接持ち込みをして良かった、とつくづく思ってます。

月投稿の方だったのですが、締め切り間際に原稿が完成し、電話しまして、「明日か明後日でお願いしたいのですが」と伝えましたら、「それでは、明後日で」と、すんなり募集締め切り当日日にOKして頂けました。
そして、この掲示板を見る前だったのですが、行ってみれば、本当に場所が複雑でした(^_^;)
閑散としたビルの間に立っているので、思わず通り過ぎてしまいます(死)

中へ入り、受付の警備さんに持ち込みのことを伝えると、入館証を書くよう指示され、ビルの×Fにある会議室と言う名の小さな部屋へ行くよう、言われました。
そこで、5分弱待つと、電話で教えられた担当さんは都合が悪くなったとのことで、違う20代の男性の担当さんと、新人社員さんと言う若い女性の、二人が現れ、お二方に見て頂くことになりました。
初めに女性の方に読んで頂いている間に軽く漫画歴などを聞かれ、「何故り○んを選んだのか」「他社への投稿歴は」など聞かれ、り○んか、L誌で描きたいと伝えると、その理由も聞かれたりしました。
そして、男性担当さんにも原稿を読んで頂きます。
時間としては、5分、10分程度でしょうか。
表紙をまずじっくりと見て(これが中ページに比べ断然長く見られました)、中へと進み、見開きで見てから、批評に入ります。
今回、ファンタジーを描いたのですが、ファンタジーを描こうと言う意欲は良いけれど【ファンタジーにするだけの、必要性が重要】と言われました。
世界観など、ちゃんと読者に分かるように最低限の状況説明が必要であり、内容としても、別に地球のどっか、の話でも通用してしまうのでは、異次元ファンタジーの意味がないと。
そして、話の山場が無い、とも言われたりしました。
自分では作ったつもりだったのですが、『ここなのです』と説明しなければ分かって貰えないのでは意味が無いのだな、と思い、そのことは伝えませんでしたが。中々難しいですね。
そして、「ただ話が纏まっていても、読んだ後に何も残らないのでは駄目。
もしも、分厚い本に載った時に、あなたの話は、記憶に残らない」と厳しく言われたのですね。
後は、読者の入り易い設定を心がけた方が良かったり、中盤でどれだけ読者を裏切って行くかと言うのも大事だったりするそうです。
他には、主人公の自己満足になってしまうような話も、×だとか。
内に篭もる話は、読み手にフラストレーションが溜まるからだそうです。

絵の面では、「画面に負ける。」と言われました。
負ける??? と理解出来ずに居ると、雑誌は、一番最低の紙を使っているから、この微妙なトーンの表情は出ない、と指摘されたのです。
原稿で見ると綺麗なのだけれど、淡いトーンなどは、紙面に載るとキツいのだとか。
それは、初めて聞いたことだったので、かなり参考になりました!
なので、書き込める所は書き込む癖を付けた方が良いよ、と教えて頂き。
後は、り○ん向きの絵じゃないとも言われました。
白○社系の絵だね、と。
描きたいと言うのも、分かる、と言われてしまう程に;;;;
り○んでは、女の子の目が重要なようです。
そして、どちらかと言えば、話よりも絵を重視するとも言っておりました。
やはり、はったりが利く分だけ、インパクト勝負とのことで。
子供ウケする絵かどうか。これが、何より大きいのかもしれません。
事実、私の絵は、子供ウケする絵じゃない、白○社系、とかなり何度も言われたので;;

そして、「絵、話が100、30だったりすると、100を維持しつつ、30を伸ばして行けるんだけど、あなたの場合70、70なので、こちらもどう伸ばして行って良いか分からないんだよね」とも言われました。
悪い意味で完成してしまっているのだと。
なので、何か一つでも、「コレ!」と言うものがある人が欲しいのだと仰ってました。
荒削りでも、個性のある人が良いと。

それから、原稿の批評が終了して、質問は?と言われたので、こんな問いに答えて頂けるのだろうか、と思いながら、
「将来的な見込みはありますか?」
と、たった1回見て頂いた担当さんに尋ねてしまいました(爆)
そうすると、思ったよりも素早く「それは、少女漫画的に?り○ん的に?」と返され、両方と答えれば良かったのですが、思わず「り○ん的に」と答えましたら、「このままだったら厳しい。」と断言。
理由は、上に挙げた通り、絵が向いてない(り○んは、あごが丸めの方を好むらしい)のと、個性が無いとのことで。
ただ、ここに何か一つ加われば化けるかも、と言う、フォローも最後にチラリとだけ言って頂きました。

私は同人もやっていたりするので、話の流れでそのことを言ったりもしたのですが、商業誌との違いは、やはり、書き手の感覚の違い、だそうです。
同人は【読んでくれる人に読んで貰おう】だけれど、商業誌は【売れなければ意味がない】だから、自分、より、読み手への意識を強めなければならないと。
読み手が、この主人公になりたいと思うのか。共感出来るのか、面白いと思うか。

そういったことを、今回の持込では切々と教えて頂きました。
時間にして40分弱でしたが、大変ためになったと思います。
かなり丁寧に対応して下さいましたし、的確にも説明して下さったりしましたし。
後、鳥頭なので、言って頂いたことを忘れると嫌だと思い、許可を頂いて批評中全て音声を録音したのですが、それも良かったと思います。
大体は当然覚えていたのですが、後から聞き直してみるとまた、意欲が湧いて来たりして。負けず嫌いな方には、オススメの方法と思います(笑)
「そんな人初めて。」と担当さんに驚かれたりしましたが(笑)
回を重ねれば、ちゃんと過去の分も完全に記憶に残りますし、レベルUPには良いなと(*^-^*)

実際に行ってみて、次の漫画もぜひ持ち込み!!と思いました。
ただ、今回学んだのは、やっぱり、各社を回るべきだったり、一つの雑誌に固執するべきではないのかな?とか。
それでも、目指す所は変わりませんが。
長くて失礼しました。
皆様も漫画家へ向けて頑張りましょう!!!

更新:2015年4月10日