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本来デジタル系の職種を目指すための某専門校

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持ち込み体験談

のんびりさん HOME 03/10/01

本来デジタル系の職種を目指すための某専門校
(漫画とはあまり関係ない)に通っています、
こちらの絵批評版で1,2度のんびりと名乗った者です。
学校で学んでいるデジタルでできる表現、
また、デジタルに対する自分の適性に疑問、限界を感じ
アナログな方法を探して漫画に行き着きました、軟弱者です。
丁度休みの多い時期だったので他のことは全て捨てて没頭。
漫画を勉強して2ヶ月、作品制作期間1ヶ月強で37pを仕上げました。
見てもらうだけ見てもらおうと思って
無謀、失礼は百も二百も承知で大手出版社Kへ。

「初めて描いたものにしてはわかりやすさはあるが
漫画を描くという作業に費やす絶対量(特にペン慣れと言う点で)
がまだまだ足りてないのでどうしても
『初めて描いたにしては』という批評しかできない。
ともかく現時点では絵、話ともに水準以下です。
長く険しい道になりますが量をこなしてください。」
という批評をいただきました。
批評自体は予想通りで完全にやめた方がいいという言い方を
されなかっただけ良しという風に思っています。
(正直もっと厳しい細かい指摘をバカバカもらうか、あるいは
真面目にやめた方がよろしいですよと
慇懃無礼に言われるかもしれないと思ってた)

で、こっからが今回の体験で一番感じたところであり本題です。
よく言われる持ち込む人に応対する編集さんの態度についてなんですが。
こちらの体験談でもよく目にするのはストレスのはけ口にされたとか
ひどく横柄に扱われたとか(きついこと言われて泣かされたというのは除外。
作品=商品の批評なんだから何をどんな態度で言われても受け入れる覚悟は必要と思う)
そういった類の話なんですが今回自分で持ち込んでみて
これってどうなんだろうと思ってしまいました。
ここから先は決め付けることはできませんが
持込ってつまり持ち込まれる企業として考えれば
入社面接と同じようなもので電話で予約取る時点から
テストが始まってると思うんです。
電話をかけ、開口一番「あ、持込したいんですけど」なんて
その時点で社会人(試験を受けに行く新人)としては失格ですから
向こうだって当日は当たり前のようにないがしろな応対をすると思います。
逆に過剰にうじうじしてるのも右に同じ。
どちらも社会人としてはなめられるわけです。
作品が駄作だとわかるならせめて真摯に振舞い、背筋を伸ばして歩く。
初めて話す人にはまず先に自分がどこの誰なのか名を名乗り
(自分は電話予約の時だけでもオペレーターの方と
実際に見てくれた方の二度名乗りました。
当たり前です全くの新人なんだから丁寧に越したことは無い)
話す時聞く時は相手の目(顎でもいいから)を見て話す。
当日会ったときも読んでいるときも
たるそうにしていた編集さんでしたが
会話自体はまともにしてくれました。
大手だったからだよと言われてしまえばそれまでなのかもしれませんが
実際には出版社の漫画の持込でなくとも
面接でひどいこと言われるなんて事は茶飯事だと思っています。
つまり売れる売りたいと思わせる作品が描けないのなら
こいつ売ってやりたいなと思わせる人間、
ないがしろに扱えないなと思わせる人間になれるように努力する。
漫画からの逃げではなく、それとは全く関係の無い部分です。
社会人として最低限のたしなみです。

持ち込まれている方には十代の方も多いように見受けられるので
こんなの余計なお世話かもしれませんが書いてみました。

量をこなすという明確な目標をいただいたし、
まだまだですと言いつつもある1ページ
(の1コマ、自分なりにクライマックスのつもりで描きこんだコマ)
をじっと見てくれた編集さんのあの目は
きっといい意味であるはずだと信じて(涙)
今度は2、3ヶ月ぐらいかけてその一コマの描き込みで全頁を描いて
また持ち込んでみたいと思います。
失礼しました。

更新:2015年4月10日