その他体験談
花羽さん 04/01/06はじめまして。
先日、高校の漫研部にひとつの依頼がきました。それは、市の公民館からで、小中学生向けの漫画講座を開いてくれないかというものでした。
私たちは漫研部なので、日常的に漫画を描いていたし、同人活動などしている人も多く、基本の知識はしっかりと勉強済みでした。しかしながら、まだまだ人に教えるなどというたいそれたことをできるほど上手いわけでもなく、不安もありました。
しかし、私たちはその依頼を受け、週に一度で全三回の漫画講座を開くことになりました。
募集開始からたったの一日ではじめ予定していた定員をオーバーしてしまい、急遽十名ほど枠を広げましたが、それでもキャンセル待ちであふれるほどの人気でした。やはり漫画を描くことが好きな子や、漫画家になりたい子というのはたっくさんいるのだと実感しました。
初心者向け講座ということで開いたのですが、中学生くらいになると中には同人活動をしていてとても絵がきれいな子もいました。しかし、基本はこれからはじめる人をターゲットとした講座なので、道具の使い方や、漫画の構成などカンタンに、わかり易い言葉で説明するのは骨が折れました(^^; しかし、教えるというのも楽しいものですね。
私たちもちょうど文化祭販売用の部誌の締め切りが迫っており、その場で実際に原稿を描きながら、原稿も終わるし実技講習もできるという一石二鳥(笑)の方法をとってみたらすごいですね、みんないっせいによってきて「凄ーい!」「きれー!」「本物だー!」と口々に感想を言ってくれて嬉しくも恥ずかしくもありました。まだまだ見せられたものでもないのでちょっと気後れしつつも、喜んでくれて大変嬉しかったです。
講座の終わりに、参加者全員に2P漫画を描いてもらい、それをまとめてコピー誌のようにして一人一人に渡したのですが、その漫画を読むと、確かにまだまだ支離滅裂なお話もたくさんだったのですが、なかには抱腹絶倒悶絶必死な大爆笑漫画もありました。恐ろしいセンスを持っている人がいたもんだと、見習いたくなりました。
私たちにとっても初めての経験でしたが、公民館側も初めての試みらしく、大成功に終わってよかった、また開くかもしれないのでそのときはよろしくお願いしますとたのまれてしまい、部員一同快くお受けして講座は終了となりました。
いろいろな経験をするというのはとても勉強になり、かつ楽しく、また色々な方面へ手を出したくなったりなんかしてとても役に立ちました。
更新:2015年4月10日